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六角ボルトの強度区分(第3号)

『自動車用ボルトと弊社取扱ボルトの違い』
「このボルトないですか?」と問合せを頂く自動車用ボルトですが、弊社在庫のボルトとは強度区分が違う場合があります。
強度区分とはそのボルトがもつ機械的強度のことで鋼製ボルトの場合はJIS B 1051で以下のように規定されています。(ステンレスはJIS B 1054で別に規定されています)
鋼製ボルトの強度区分:
3.6/4.6/4.8/5.6/5.8/6.8/8.8/9.8/10.9/12.9
(JIS B 1051抜粋)
強度区分表記の意味は、以下の通りです。
(例)
4.8の4は、呼び引張強さで、400N/mm^2になります。
4.8の0.8は、この400N/mm^2に対して80%の値が呼び降伏点で、320N/mm^2になります。この320N/mm^2に安全率を掛けて設計する必要があります。
上記強度区分の中で当社で主に販売しているものは、
4.8、10.9、12.9です。
ちなみに自動車用ボルトには6.8や8.8のボルトが多く使われているようです。
なお以前の強度区分4T、5T、6T、7T、8T、11T等は現行の表記に切換えられています。
使用するボルトの強度区分を誤るとボルトが破断する恐れがありますので、締結物や使用条件によって適切に選定されたものを使用する必要があります。
通常、当社販売のボルトには頭部に図5のような強度区分の刻印が打たれていますので確認できます。また強度区分表示には他にも図6のようなものや、その他別途取り決めされたものもあるようです。

図5 ボルト頭部の強度区分表示

 

図6 その他の強度表示

いずれにしてもボルトの選定は十分慎重に行う必要があります。
「どのようなものに・どのような箇所に・どのようなものをとめるために使われていた」などをお伺いすることが出来ればある程度商品の絞込みが出来ると思われます。
まずは店員までご相談ください。

 

 

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