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『ねじの働き~基礎編~』(第7号)

前回はねじの役割である固定の働きとはどんなものなのかを見ました。今回は「測定の手助け」について見ていこうと思います。
測定の手助け
=ねじの回転運動を直線運動に変えて長さを測る事。

 

1/100mmまでの長さが比較的容易に測定できるマイクロメーター(写真参照)の内部にはねじが使われています。使われ方としては、正確な雄ねじをもつスピンドルが,スリーブの雌ねじの中を回転したとき,回転角に比例した長さだけ移動することを利用したもの。例えば,ねじのピッチを0.5mmとしてスピンドルに取り付けたシンブル(目盛筒)に円周を50等分した目盛を付ければ,スピンドル1回転でねじの軸方向に0.5mmだけ移動します。従って1目盛で0.01mmまで読み取れるという仕組みです。
ミツトヨの資料によると現在ではより使いやすいマイクロメーターが販売されているようでねじのリードが1.0㎜のものが販売されているようです。
リードとはねじのつる巻き線に沿って軸の回りを一周するとき軸方向に進む距離のこと。つまり1回転するときに進む距離が大きいため作業効率が上げられるということです。(参考資料:Mitutoyo・マイクロメーター進化の歴史より)
マイクロメーターは精度が命ですので、正確なねじを加工する技術はすばらしいものです。
ちなみに、皆さんもよく使われている紙、これ何ミリくらいあるものかご存知でしょうか?
答えは約0.09㎜です。髪の毛一本は、約0.07㎜です。0.01㎜というのがどのくらい細かいものなのかという事が分かっていただけるのではないかと思われます。上記の様にねじはその作りによって様々な働きをしているものがあるという事。つまり、たかがねじという事ではなくその役割は大きいということだと言えます。

 

 

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