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おねじ付きテーパピンの規格の違い(第46号)

この紙面でもたびたびご紹介しておりますように、ねじ関係の商品で旧JISやJIS以外の規格のものが流通していることはよくあります。今回もその一例を紹介します。
テーパピンの端部におねじを切った「おねじ付きテーパピン」というのがあります。JISではJIS B 1358で規定されています。しかしながら実際に市販されているもの(弊社で取り扱っているもの)はJISではなく、メーカー独自の規格になっています。
弊社では主に大喜多の商品を在庫しておりますので、今回は大喜多規格とJISとを対比してみたいと思います。
表2にそれぞれの規格を示します。両者の間で重要な相違点を挙げます。硬さは、大喜多規格がHRC30~37に対し、JISがHRC23~33となっています。許容差は大喜多規格がH9に対し、JISはh10となっております。
表面粗さも大喜多規格のほうが細かくなっています。重要度は低いと思いますが、名称は「外ネジ付きテーパピン」と「おねじ付きテーパピン」ということで両者異なります。

表2 おねじ付きテーパピンの規格の違い
(大喜多(株)殿資料を引用)
規格 大喜多規格 JIS B 1358
名称 外ネジ付きテーパピン おねじ付きテーパピン
材質 S45C-Q S43C~S50C
熱処理 焼入れ焼戻し 浸炭焼入れ焼戻し
硬さ HRC30~37 HRC23~33
表面粗さ Ra=0.8μm Ra=3.2μm
許容差 H9(※2) h10
形状
寸法 表3 表4

 

表3 大喜多規格 外ネジ付きテーパピン
呼び径d 4 5 6 8 10 12 13 16
許容差(H9) +0.030
0
+0.036
0
+0.043
0
ねじ径
ds
M4 M5 M6 M8 M10 M12 M12 M16
ねじピッチ 0.7 0.8 1 1.25 1.5 1.75 1.75 2
c 2.5 3.5 4.5 6 7 9 9 12
a 2.6 2.6 2.7 3.5 4 4.95 4.95 6.25
b 11.5 11.5 15 15 20 22 22 26
s 15 15 20 20 25 30 30 35

 

表4 JIS B 1358 おねじ付きテーパピン(抜粋)
呼び径d 5 6 8 10 12 16 20
ねじの呼び(d) M5 M6 M8 M10 M12 M16 M16
ねじのピッチ 0.8 1 1.25 1.5 1.75 2 2
d1 基準寸法 5 6 8 10 12 16 20
許容差(h10) 0
-0.048
0
-0.058
0
-0.070
0
-0.084
a 最大 2.4 3 4 4.5 5.3 6 6
b 最大 15.6 20 24.5 27 30.5 39 39
最小 14 18 22 24 27 35 35
d3 最大 3.5 4 5.5 7 8.5 12 12
最小 3.25 3.7 5.2 6.6 8.1 11.5 11.5
z 最大 1.5 1.75 2.25 2.75 3.25 4.3 4.3
最小 1.25 1.5 2 2.5 3 4 4

今回の大喜多規格とJISでは呼び長さLは全長で規定していますので、「呼び径×呼び長さ」で指定したとき、両者ともほぼ同じサイズのものを指定したことになりますが、メーカーによっては呼び長さをテーパ部の長さとして規定しているところがあります(全長=テーパ部の長さ+ねじ部長さ)。従って、このメーカーのものを大喜多規格(あるいはJIS)の呼びで指定すると全長が全く違うものが入荷したということになります。
弊社ではネット販売も含めて、以前はテーパ部の長さで指定していましたが、大喜多規格を多数在庫していることを考慮して、呼び長さを全長で指定するように変更いたしました。ご迷惑をおかけいたしますが、お間違いのないようお願いいたします。

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