以前にもご紹介しました、あと施工アンカーには、金属拡張アンカー、接着系アンカー、その他アンカー類があります。今回は金属拡張アンカーについての雑学です。金属拡張アンカーは表3の施工図のようにアンカーの一部分を打込むことで拡張させた金属部をコンクリート孔の壁面に固着させて固定するものです。
金属拡張アンカーの仲間には、表3のように打込方法で分類すると、芯棒打込み式、スリーブ打込み式、本体打込み式、内部コーン打込み式等があり、取付部形状で分類するとおねじタイプ、めねじタイプ、その他方式があります。
統一した規格というのはないようですが、同等のサイズの商品が各社から販売されております。しかしながら、サイズが微妙に違う場合があり、選定時は各メーカーの仕様書をよく確認する必要があります。

表3　よく使われる金属拡張アンカーの種類

No.	取付部	打込方法	形状	施工図
1	おねじタイプ	芯棒打込み式
2		スリーブ打込み式
3	めねじタイプ	本体打込み式
4		内部コーン打込み式
5	溶接タイプ	本体打込み式

さらに、それぞれの名称に違いがあり購入時には要注意です。メーカーでは、サンコーテクノ、日本ドライブイット、ユニカ、ケー・エフ・シーが良く知られています。表3にあげた金属拡張アンカーの各社呼び名を表4にまとめましたので参考にして下さい。ちなみに弊社では主にサンコーテクノ製を在庫しています。ところで、これらのアンカーを施工する場合には表3の施工図のように別途専用打込み棒が必要なものもありますので、忘れず準備して下さい。

※表3の画像はサンコーテクノ㈱様のカタログから抜粋いたしました。