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めねじの不完全ねじ部について(第135号)

今回はめねじの不完全ねじ部についてのお話です。不完全ねじ部とはJIS B 0101によると「ねじの加工工具の面取り部又は食い付き部などによって作られた山形が不完全なねじ部」と規定されています。前回はおねじの不完全ねじ部についてお話しましたが、めねじにも不完全ねじ部が存在します。
めねじの不完全ねじ部は、以下で説明するように、入口の面取り部と止まり穴にねじを切るときの下穴の奥に発生します。

○面取り部
面取りをするのは以下のような理由があります。
1.めねじを切った後にバリが発生しにくい。
2.めねじの入口端面がねじ切時に盛り上がるのを防ぐ。
3.使用時におねじが挿入しやすい。
JISによると、この面取り部は図1のように不完全ねじ部に該当します。
実際の六角ナットの画像(写真7)を見ると、めねじの入口に面取りが施されていて、ねじの始まりはバリがなく、スムーズに切れています。

図1 不完全ねじ部(めねじ通り)

 

写真7 めねじの面取り部

○止まり穴のめねじ
通常めねじはタップという刃物でねじを切ります、タップには図2のように、先端に食付き部があり、この部分で段階的にねじ山を削っていき、完全ねじ部に到達した時点でようやく完全なねじが出来上がります。

図2 ハンドタップの食付き部

そのため、図3のような止まり穴にめねじを切るときには、下穴奥のタップ食付き部が削った部分は、ねじ切りが終了せず不完全ねじ部となります。
余談ですが、止まり穴にタップでねじ切りする場合には、指定されたねじ深さよりも、食付き部の長さ以上の深い下穴をあける必要があります(図3)。
もし下穴の深さが浅いと、タップの先端が下穴の奥にあたり、タップを折ってしまいますので要注意です。

図3 不完全ねじ部(めねじ止まり)

 

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