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ねじの耐密結合と機械結合について(152号)

ねじの結合の種類には「機械的な結合(以下、機械結合)」と「耐密性を主目的とする結合(以下、耐密結合)」に分類することができます。どちらも部品どうしを結合することは同じですが、耐密結合は配管や配管継手等の部品同志を接続するときに、内部の気体や液体が管の外部に漏れださないようにするための結合方法です。
耐密結合のねじはJIS B 0203で、機械結合のねじはJIS B 0202でそれぞれ規定されています(表4参照)。
JIS B 0203では、図1のように、耐密結合に使用する、管用テーパめねじ、管用テーパおねじ、および、管用テーパおねじに使用する管用平行めねじの3種類が規定されています。

図1 テーパねじ
(JIS B 0203)
図2 耐密結合するテーパねじ
(JIS B 0203)の組合せ

テーパとは先端にいくほど細くなる形状を言います。ねじをはめる前に、テーパおねじにシールテープ(写真6)を写真7のように巻いたり、配管用シール剤を塗布して締め付けると、テーパ部の隙間がなくなり(図2)気密性が確保されます。

写真6 シールテープ 写真7 シールテープの施工方法
(六角ニップルの右側のおねじにシールテープを巻いた状態)

 

JIS B 0203の管用平行めねじは管用テーパおねじと組み合わせて使用するためのめねじであり、後述のJIS B 0202管用平行ねじとは別物になります。
次にJIS B 0202で規定されている管用平行ねじは、部品同志を機械的に接続するためのねじ(図3参照)で、めねじ、おねじ共に平行ねじのため、ねじ山間に隙間があり、シールテープを巻いたとしても耐密結合にはなりません。 また、JIS B 0203の管用平行ねじ(Rp)とJIS B 0202の管用平行ねじ(G)とは寸法許容差が異なるため、互換性がありませんので注意が必要です。

図3 平行ねじの機械結合
(JIS B 0202)

 

表4 管用ねじの規格
結合の種類 おねじ めねじ
耐密結合
JIS B 0203
管用テーパねじ
R(図1b)
テーパおねじ
Rc(図1a)
テーパめねじ
Rp(図1c)
平行めねじ
機械結合
JIS B 0202
管用平行ねじ
G(図3a)
平行おねじ
G(図3b)
平行めねじ

 

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