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ねじのピッチについておさらい(167号)

本誌でもよく登場しますが、ねじにはピッチという用語があります。JIS B 0101によると、ピッチとは、「ねじの軸線を含む断面において、互いに隣り合うねじ山の相対応する2点を軸線に平行に測った距離」とあります。要するに図1において、ねじ山から次のねじ山までの距離を表します。

図1 おねじのピッチ

メートルねじの場合には並目と細目があり、並目は同じ呼び径の中で最大のピッチで(廃止された規格を除く)、それよりもピッチが小さいものを細目と言います。一般的には並目ピッチが最も広く流通しています。
JIS B 0209-1によると、並目の場合には通常はピッチを表記しませんが、細目の場合にはM10×1(呼び径がM10でピッチが1mm)のように呼び径のあとにピッチを表記します。
JIS B 0205-2では呼び径及びピッチの選択が表1のように規定されており、やみくもにピッチを決めて、ねじを製作してよいというわけではありません。ちなみに、呼び径の選択にあたっては、表1のように、優先順位が付けられていて、1欄を最優先に選び、必要とする場合には2欄を、次に3欄を選びます。

表1 呼び径及びピッチの選択(JIS B 0205-2抜粋)[mm]
呼び径D,d ピッチ
1欄 2欄 3欄 並目 細目
第1
選択
第2
選択
第3
選択
1.5 1.25 1 0.75 0.5
4 0.7 0.5
4.5 0.75 0.5
5 0.8 0.5
5.5 0.5
6 1 0.75
7 1 0.75
8 1.25 1 0.75
9 1.25 1 0.75
10 1.5 1.25 1 0.75
11 1.5 1 0.75
12 1.75 1.5 1.25 1

 

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