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木ねじとタッピンねじの違い(第4号)

木ネジとタッピンネジの違い
分かりやすくいえば以下の通りです。
木ネジ :

JIS B 1112(十字穴)、JIS B 1135(すりわり)で規定されている。主に鉄、ステンレス、黄銅製。基本的に木材用のため熱処理はされていない。首下部はネジが切られていない。

タッピン:

JIS B 1122附属書で規定されている。主に鉄、ステンレス製。主に金属にねじ込むために使用される。鉄製は浸炭焼入されているため、木ネジに比べ表面の硬度が高い。首下までネジが切られている(全ネジ)。
一般的に木ネジは熱処理されていない為、金属はもちろん、あまり堅い木材に使用すると折れたりネジ山がなめてしまう場合があり、そのような場合タッピンで代用できます。が、注意点としてタッピンは全ネジなので板を2枚重ねて締める場合は上側の板が浮いてしまう場合があります。(下穴を大きめにする等対策が必要)
木ネジの代用で使われるタッピンはAタッピン(1種)ですが、他のタッピンの特徴をご存知でしょうか。種類と特徴を簡単ですが表にしてみましたので何かの役に立てばと思います。

表1 タッピンねじの種類
種類 形状 特徴 相手材
Aタッピン
(1種)
タッピンでは最もピッチが荒く、先端が尖っている 木材・石綿・ハードボード・薄鋼板(1.2㎜以下)
B0タッピン
(2種)
先端がテーパーになっており、ピッチがAタッピンより小さい 薄鋼板及び厚板(5㎜以下)・樹脂・硬質ゴム・非金属
B1タッピン
(2種溝付き)
B1タッピンの先端を1/4カットしており、カット部が刃の役割をして相手材を削っていく 薄鋼板及び厚板(5mm以下)・樹脂・硬質ゴムに適している
C0タッピン
(3種)
先端がテーパーになっており、小ネジと同ピッチ 構造用鋼・鋳物・非鉄鋳物に適しており、2種タッピンより厚板に対応できる
C1タッピン
(3種溝付き)
C0タッピンの先端を1/4カットしており、カット部が刃の役割をして相手材を削っていく 構造用鋼・鋳物・非鉄鋳物に適している
ABタッピン
(4種)
Aタッピンのように先端まで尖っていて、ピッチがBタッピンと同じ
*市場にはあまり出回っていない*
薄鋼板及び厚板(5㎜以下)・樹脂・硬質ゴム・非金属に適している

 

 

 

 

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