今回は、お客様のご要望にもとづき、製作させていただいた4種類の「カスタム仕様の加工部品」をご紹介します。
まず「中央にスプライン穴がある扇形ギヤ」をご紹介します。
ダイヤメトラルピッチ(DP)の平歯車の中央にスプライン穴を加工してから、扇形にくり抜きました(写真8,9)。
写真8 扇形ギヤ | 写真9 扇形ギヤとDP平歯車 |
加工方法は、ワイヤカット(放電加工)にて行いました。
次は、マイナス溝の丸平小ネジでネジサイズが「UNC-No.10」です(写真10)。お客様より「頭径と材質(ステンレス)と色(黒色)」のご指定を受け、市販では流通品がないため「カスタム仕様のネジ」として別作しました。
写真10 UNC#10マイナス溝ビス |
次は「中央に貫通穴のある段付きボルト」をご紹介します。
全長約50mmのボルトに、ケーブルを通すため 2mmの貫通穴をあけました(写真11)。
写真11 貫通穴付ボルト |
最後に「ステンレス製皿キャップの細目ネジ」(写真12)をご紹介します。
このネジの加工でポイントとなるのは、六角穴の加工で、今回は「矢打ち」と呼ばれる加工方法で六角穴の加工を行いました。
写真12 皿キャップ(M8P=1.0) |
お客様からの寸法のご指示にもとづく製作だけでなく、お預かりしたサンプルを採寸して、同等品の製作も承っております。
専任のスタッフが対応させていただきますので、お気軽にお尋ねください。