前述のLHスティックス®というのは、オーエスジー㈱とオーエスジーシステムプロダクツ㈱の登録商標です。
以下にLHスティックス®の特徴を説明したいと思います。
LHスティックス®はトルク伝達性能を追求した結果、独特なねじ頭部形状となり、その特異な形状故に、特殊工具を必要とすることから、いたずら防止(タンパープルーフ)ネジとして多く採用されています。
LHスティックス®は、トルク伝達部がねじ頭の外周にあるLH型(Line Head)と内側にあるLR型(Line Recess)に分けられ、締付け工具との相性で、その使い勝手に合わせるため、それぞれに食い付きのあるテーパタイプ(LH(図1)、LR(図2))と食い付きのないストレートタイプ(LH-S、LR-S)があります。LHスティックス®には、これら以外にも数種類の形状がありますが、一般には、LH型とLR型が多く市販されています。
特長:
・駆動角が0°の設計でトルク伝達性に優れる。
・締付け時にカムアウトしない。
・ビット・ドライバーとの付着性が良いため、作業しやすい。
・締付け工具の耐久性が高い。
いたずら防止(タンパープルーフ)に特化した、LRの中心にピンが付いている、LR小ねじ(タンパー)も市販されています。
ちなみにタンパープルーフ(tamper-proof)とは、不正開封(いたずら)防止という意味です
写真1 LH小ねじ | 図1 LH型 |
写真2 LR小ねじ | 図2 LR型 |
写真3 LRナベ小ねじ (タンパー) |