前回は、六角穴付き皿ボルト(皿キャップ)の規格が複数あり、違った規格のネジを使用すると頭の出っ張りが異なり、クレームになる場合があることを説明しました。
同じことが、六角穴付きボタンボルト(ボタンキャップ)にも言えます。規格については皿キャップと同様、主にSSS(日本ソケットスクリュー工業協同組合)規格とJIS B 1174があります。両者のそれぞれの規格を表3と表4に掲載します。
両者の大きな違いは頭の高さにあり、SSS規格の方が頭が高くなっています。ボタンキャップは装飾目的で使用されることが多く、頭の高さが違うと見栄えが悪くなりますので、要注意です(図1)。
図1 頭部高さの違いにより見え方が異なる |
図2 六角穴付きボタンボルト |
ねじの 呼び |
頭部径 dk |
頭部高さ k |
六角穴深さ t |
M3 | 5.2~5.5 | 1.85~2.15 | 1.25~1.55 |
M4 | 7.2~7.5 | 2.45~2.75 | 1.65~1.95 |
M5 | 9.1~9.5 | 3.25~3.55 | 2.25~2.55 |
M6 | 10.1~10.5 | 3.8~4.2 | 2.6~3.0 |
M8 | 13.5~14.0 | 4.8~5.2 | 3.3~3.7 |
M10 | 17.5~18.0 | 5.8~6.2 | 4.0~4.4 |
ねじの 呼び |
頭部径 dk |
頭部高さ k |
六角穴深さ t(最小) |
M3 | 5.4~5.7 | 1.4~1.65 | 1.04 |
M4 | 7.24~7.60 | 1.95~2.20 | 1.3 |
M5 | 9.14~9.50 | 2.50~2.75 | 1.56 |
M6 | 10.07~10.50 | 3.0~3.3 | 2.08 |
M8 | 13.57~14.00 | 4.1~4.4 | 2.6 |
M10 | 17.07~17.50 | 5.2~5.5 | 3.12 |