上記記事で紹介いたしましたトラス小ねじは頭の高さが低いのでねじ頭の飛び出しが邪魔になるとか、デザイン性を要求される箇所に使用されています。最近では従来の十字穴付きトラス小ねじ以外にも下記のように各種トラス小ねじが市販されています。
写真5 十字穴付きトラス小ねじ | 図3 十字穴付きトラス小ねじ |
頭サイズでは従来品に加え、表1のように小頭、大頭があります。リセス(ドライバー穴)種類では+-、TRX(トルクス)、LR(Line Recess)、LRタンパーなどがあり、それぞれ用途に応じて使い分けられます。
「+-」(写真6)はプラスドライバだけでなくマイナスドライバでも回すことができるので、現場作業やメンテナンスでよく使用されます。TRX(写真7)やLR(写真8)はトルク伝達性がよくカムアウトをなくすために開発されたものですが、デザイン性重視の箇所にも使えそうです。LRタンパーはリセスの中心にピン(写真9)があり通常の工具では外せないためいたずら防止に使われます。
写真6 +-トラス小ねじ | 写真7 TRXトラス小ねじ | 写真8 LRトラス小ねじ |
写真9 LRタンパートラス小ねじ |
以上ご紹介した従来品以外のねじはサイズの種類があまり多くありませんが、機会があれば試してみるのもよいのではと思います。