鉄製のボルト、ナットが長年風雨にさらされていると、メッキが施されていても赤錆が進行していきます。これを防ぐためには、水分をシャットアウトする必要があり、その解決策として、ねじ用キャップの利用が考えられます。
最近、戸外を歩いていると街灯の取付部や機器固定のボルトに写真1のようなナットカバーを被せているのを見かけるかと思います。これらは防錆だけでなく、安全、美観等にも寄与しているのではないでしょうか。

写真1　ナットカバーの使用例

今回は、㈱アンウェイジャパン製のねじ用キャップがバラエティーに富んでいますので、以下にご紹介いたします。
写真2はナットカバー座付です。ワンプッシュで装着でき、専用の接着材でコーキングすることによりさらに機密性のある防水処理が可能です。また、写真3のようなオールアンカーCタイプ（心棒打込み式）用のアンカーナットカバーというのもあります。いずれのカバーも内部は図1のように内ネジが付いていますので、下向きのボルトに使用しても脱落することはありません。

写真2　ナットカバー座付	写真3　アンカーナットカバー

図1　ナットカバーの断面

ねじ用キャップは防水用途にも使用されますが、塗装の代わりに装飾用として使用されることもあります。フランジナットカバー（写真4）、袋ナットカバー（写真5）が代表例です。CAP頭カバー（写真6）はキャップスクリューの六角穴への異物混入防止などにも使用できます。

写真4　フランジナットカバー	写真5　袋ナットカバー	写真6　CAP頭カバーの使用例

さらに、ねじ用キャップではありませんが丸パイプ、角パイプ、管用パイプの切断面保護、異物混入防止、ねじ部保護用のキャップ（写真7）や、各種チャネル、アングル、H鋼等の切断面の防錆や安全確保のために使用するキャップ（写真8）があります。

写真7　パイプ用キャップ	写真8　各種鋼材用キャップ

次に、他メーカーですがセルフドリリングスクリューで有名なピアス用の「ピアスカラーキャップ」（図2）があります。ナベ用とHEX用があり、カラーバリエーションも９色揃っています。

図2　ピアスカラーキャップ

またこれも別のメーカーですが、ボルト、ナット全体を覆い隠すようなカバーもあります。写真9は「Bキャップ」というもので、ボルトの化粧、防錆、保護、安全対策に使用できます。ワンタッチ式で、取り付けは押し込むだけで可能です。ネジ式の「Gキャップ」もあります。
以上ご紹介した以外にも様々なねじ用キャップが市販されていますので種類、形状、サイズ、色等のお問い合わせは弊社までお願いいたします。

写真9　Bキャップ	図3　Bキャップ図面