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新しいねじ切り法(第74号)

従来はめねじを加工するのに一般的にタップが使用されておりました。しかし最近では、マシニングセンタのヘリカル切削によるねじ切りが注目を浴びています。マシニングセンターとは刃物を回転させて、その刃物をXYZ軸(左右、前後、上下)で移動させながら被削物を削るものです。
ヘリカル切削によるねじ切りを行うために、マシニングセンタに取付ける刃物は、一般的にねじ切りカッターとかスレッドミルと呼ばれています。OSG製はプラネットカッタ(写真1)という名称で市販されています。これらの特長としては、以下が挙げられます。
1.1本の工具で呼び径の異なる同一ピッチのねじ、さらに右ねじ、左ねじの加工ができる。
2.大径ねじでもタップに比べ小馬力の機械で加工できる。
3.下穴に余裕がない止り穴加工が可能。

写真1 OSG製小径ねじ用プラネットカッタWH-VM-PNC

ヘリカル切削というのは、図3のように刃物の自転で被削材を削っていき、同時にこの刃物が公転をしながら、ねじの軸方向(Z軸)に移動する切削方法で、これにより螺旋状のねじ山が作られます。刃物により1山、複数山のねじ山を同時に加工します。
また小径ではM1、ピッチ0.25のめねじが切れる刃物もあるようです。技術の進歩には驚かされますね。

図3 プラネットカッタによる加工方法

 

 

 

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