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自転車用のねじCTV8-32について(143号)

前記事に記載の自転車用のねじCTV8-32について調べてみました。JISを調査すると自転車用タイヤバルブがJIS D 9422で規定されており、この中の附属書A「自転車用タイヤバルブのねじ」が該当する規格のようです。
JIS D 9422によると、自転車用のバルブには1.英式バルブ(図2、VEM,VER)、2.米式バルブ(図3、VAM,VAR)、3.仏式バルブ(VFM,VFR)があり、CTV8-32は米式バルブのキャップやナットに使われています。

英式バルブと米式バルブに使われているねじ規格は表3の通りです。ねじ山の角度はメートルねじと同じ60度です。

 

図2 英式バルブVER 図3 米式バルブVAM

 

表3 自転車用タイヤバルブ(VER,VEM,VAR,VAM)のねじの基準寸法(JIS D 9422附属書抜粋)[mm]
ねじの呼び ピッチP
(参考)
めねじ バルブの種類
谷の径D 有効径D2 内径D1
おねじ
外径d 有効径d2 谷の径d1
CTV5山36 0.7056 5.330 4.872 4.566 米式
CTV5山24 1.0583 5.100 4.413 3.954 英式
CTV8山32 0.7938 7.900 7.384 7.041 米式
CTV8山30 0.8466 8.100 7.550 7.183 英式

 

 

図4 自転車用タイヤバルブ(VER,VEM,VAR,VAM)のねじの基準山形
JIS D 9422附属書A

表3によるとこの規格は、ピッチを1インチ当たりの山数で表しているので、インチ系のねじだとは思いますが、ねじの径がインチなのかどうかは、不明です。
また、仏式バルブのねじは5V2と6V1という規格(ISO4570だそうです)のねじが使われているようです。

表4 自転車用タイヤバルブ(VFR,VFM)の
バルブねじの許容限界寸法(JIS D 9422附属書抜粋)[mm]
呼び 径×ピッチ おねじ
外径d 有効径d2 谷の径d1
最大 最小 最大 最小 最大
5V2 5.2×1.058 5.220 5.040 4.705 4.555 4.200
6V1 6×0.8 6.030 5.830 5.670 5.520 5.385
呼び 径×ピッチ めねじ
谷の径D 有効径D2 内径D1
最小 最大 最小 最大 最小
5V2 5.2×1.058 5.370 4.865 4.760 4.600 4.400
6V1 6×0.8 6.160 5.830 5.725 5.540 5.440

 

図5 自転車用タイヤバルブ(VFR,VFM)のバルブねじの基準山形
JIS D 9422附属書A

余談になりますが、英式バルブは虫ゴムタイプのバルブで、日本で一般的な自転車によく使われています。米式バルブは弁パッキンを用いたもので、より高い圧力に耐えられるため、自動車、バイクや一部のマウンテンバイクで使用されます。仏式バルブは胴パッキンによるもので、軽くて高圧に耐えられるので、ロードバイクなどに使われています。
またバルブの種類でVEM、VER等の「M」と「R」はそれぞれチューブへの接合方式の違いで、「R」はラバーベースバルブ(ゴム座圧着)、「M」はメタルベースバルブ(金属圧接)を表します。

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