ねじの形式に関するJIS規格でよく知られているものには、一般用メートルねじ(JIS B 0205)、ユニファイ並目ねじ(JIS B 0206)、ユニファイ細目ねじ(JIS B 0208)、メートル台形ねじ(JIS B 0216)などがあります。
これ以外に古くからある、あまり知られていない規格がないかを、いつものように、1972年版のJISハンドブックで調べてみました。
その中に、自転車ネジ(JIS B 0225)というのがありました。適用範囲は「自転車およびリヤカーその他これに準ずるものに用いる」とあります。自転車ネジは、一般用とスポーク用の2種類があり基準山形は共通です。
一般用ではBC5/16(前ハブ軸)、BC7/16(重荷用後ハブ軸)、BC1/2(ペダル軸)などがあり、スポーク用はBC2(実用車用)、BC2.6(リヤカー用および重荷用)などがあります。
なおJIS B 0225は自転車ねじとして現在でも継続中のようです。
変わったところでは、ミシン用ネジ(JIS B 0226)というのがありました。適用範囲は文字通り「ミシンに用いるネジ」ということです。呼び方はSM1/8、SM1/4等となります。JIS B 0226は現在では廃止されているのか、ネットのJISCサイトでJIS検索しても検索できませんでした。
ちなみに上記、自転車用ねじ、ミシン用ねじは共に弊社では入手できませんので、恐れ入りますが、専門店へ問い合わせをお願い致します。
余談ですが、1972年版のJISでは、ねじのことを「ネジ」とカタカナで表記し、新しいJISでは「ねじ」とひらがなで表記しています。いつから変わったのか?「ねじ」が外来語ではないからか?など、つまらない疑問が湧いてきましたので、ネットで調べていますが、未だ結論には至っていません。