タップの種類と特徴(第137号)
前回はめねじの不完全ねじ部がタップによるねじ切り工程で生じることと、ハンドタップ先、中、上げの食付き部長さが違うことで、不完全ねじ部の長さに違いが出ることを述べました。 今回はタップのお話が出たついでに、主なタッ […]
前回はめねじの不完全ねじ部がタップによるねじ切り工程で生じることと、ハンドタップ先、中、上げの食付き部長さが違うことで、不完全ねじ部の長さに違いが出ることを述べました。 今回はタップのお話が出たついでに、主なタッ […]
前回は止まり穴にタップでめねじを切ると、タップの食付き部(図1)の影響で、不完全ねじ部(図2)ができることを述べました。今回はタップの食付き部の違いについてのお話です。 図1 ハンドタップの食付き部 図2 不完 […]
今回はめねじの不完全ねじ部についてのお話です。不完全ねじ部とはJIS B 0101によると「ねじの加工工具の面取り部又は食い付き部などによって作られた山形が不完全なねじ部」と規定されています。前回はおねじの不完全ねじ部に […]
今回は不完全ねじ部についての雑学です。不完全ねじ部とはJIS B 0101によると「ねじの加工工具の面取り部又は食い付き部などによって作られた山形が不完全なねじ部」と規定されています。円筒部とねじ部の境界やねじ先端部が不 […]
前記事でもご紹介したように、低頭ねじが多く使われるようになり、それに伴って、市販される低頭ねじの種類が多くなってきました。 これらの中で今回は六角穴付きねじの低頭タイプについての雑学です。 六角穴付きねじの頭部サイズ […]
座金組込みねじは、ナベ(写真1)、アプセット(写真2)、トリーマ(写真3)、バインド(写真4)等がよく知られています。さらに最近では、トラス小ねじ(写真5)、蝶ボルト(写真6)、タッピンねじ(写真7)等の組み […]
先日滋賀県でブランコの金具が折れて小学生が落下、大怪我をする事故が起きました。折れた部品の拡大写真が公開されていましたが、この部品はシャックル(写真5)というものですね。正式名は分かりませんがU字型部品とねじ部品の2種 […]
鋼は水素を吸着しやすい性質があり、酸洗い、メッキ処理のときに発生した水素を吸着して脆くなり、これが原因で数日~数年後に遅れ破壊を起こすことがあります。これを水素脆性による遅れ破壊といいます。 特に高張力、高炭素鋼に亜鉛メ […]
現在、ねじのドライバ穴(リセス)は、十字穴が普及しています。その理由として次のようなことが考えられます。 マイナスねじは、ドライバの軸とねじの軸の中心がずれることがあり、このときねじは回しにくく、その点、十字穴の […]
タッピンねじの、ねじ部形状・寸法はJIS B 1007で規定されているますが、現在日本国内で流通しているタッピンねじの多くは、JIS B 1007附属書で規定されたものです。今回、規格を再確認するため、JISCサイト […]
ノブボルトでおなじみの三星産業貿易㈱殿のカタログに、樹脂の解説が掲載されていましたので、表1にご紹介します。前回号に引き続き、追加での樹脂説明となります。 表1 樹脂の種類と説明 分類 樹脂名称 説明 熱可塑性 A […]
前述のナイロン化粧ねじの記事で、ユリヤ樹脂、フェノール樹脂、ナイロン樹脂という樹脂が登場しました。 これらの樹脂がどんなものなのか、この機会に簡単にまとめてみました。 ナイロンは石油から作られ、ポリアミド系(PA)の […]
前述のノルトロックの記事で軸力という言葉がでてきましたが、軸力とは何でしょうか。 ボルト・ナットを締付けていくと、図1のように、被締結物は圧縮され圧縮力が発生し、ボルトは引っ張られて、張力が働きます。この張力のことを […]
皿キャップ(六角穴付き皿ボルト)の規格は、主なものには、前述のJIS B 1194とSSS-002(日本ソケットスクリュー工業共同組合規格)があります。 JIS B 1194は表2、SSS-002は表4になります。皿 […]
前の記事でご紹介した、トリーマ組込みねじの「トリーマ」とはどういう意味でしょうか? トリーマ組込みねじは、「JIS B 1187 座金組込み六角ボルト」ではトリムド形に相当します。トリムド形の頭部を製造する工程をト […]
最初の記事でサムノブのお話を致しましたので、市販されているサムノブの種類についてご紹介します。 サムノブの形状には丸形、菊形、T形があります。それぞれのサイズと色は表1の通りです。 また、既にサムノブを圧入した […]
近年、ねじに使われる金属材料が進化しています。ねじ業界においても、従来からねじで使われていた表1のようなステンレス鋼以外で、パーフェクトステンレス、スーパーフェライト、二相系ステンレス等という用語を耳にする機会が増え […]
近年、低頭タイプのネジが多品種市販されるようになりました。そこで、呼び径M6のネジで、通常品と低頭タイプ品の頭の高さを表1に比較してみました。表1によると、低頭タイプではスリムヘッド小ねじが最も頭が低いことが […]
前述の記事でローレットビスという用語が登場しました。ローレットとはローレット加工により施された金属の凸凹のことで、ツマミねじの滑り止めのために施されます。 ローレット(英語knurling:ナーリング)の語源が気にな […]
前述のLHスティックス®というのは、オーエスジー㈱とオーエスジーシステムプロダクツ㈱の登録商標です。 以下にLHスティックス®の特徴を説明したいと思います。 LHスティックス®はトルク伝達性能を追求した結果、独特 […]
頭部がなく全体がねじ部になっているねじを寸切り(ずんぎり)といいます。名前の由来は不明です。長ねじボルトとか全ねじという場合もあります。 使用用途としては、寸切りを切断して、特殊なネジに追加工したり、設備工事で配管や […]
弊社店頭に本金メッキを施した太径キャップスクリューを展示しています。膜厚は0.1μmということで、膜厚は薄いですが、美しい黄金の輝きを放っています。 写真1 本金メッキを施したキャップスクリュー(左下はスマホ) 金色 […]
ナットを締付けるときに、ナットと母材の接触面の摩擦を安定させるために、平座金を挿入します。しかしながら、締付けの数が多くなると、平座金を毎回挿入するのが手間で、作業効率が悪くなります。 こんなときには、前記事のフランジ […]
前回は、六角穴付き皿ボルト(皿キャップ)の規格が複数あり、違った規格のネジを使用すると頭の出っ張りが異なり、クレームになる場合があることを説明しました。 同じことが、六角穴付きボタンボルト(ボタンキャップ) […]
六角穴付き皿ボルト(皿キャップ)のお話です。市販されている皿キャップの規格は複数あり、頭部寸法が微妙に異なります。異なった規格のネジを混在して使用すると、図1のように、頭の出っ張りが違う等のクレームになりかねませ […]
ステンレスは鉄に比べて、熱伝導率が小さく、熱膨張率が高いため、締付け時の摩擦熱でボルトとナットが固着することがあります。 R-GOTから発売されている「ねじ神様(写真7左)」という商品があります。これはステンレス製ボ […]
前の記事で、ねじの「リード」と「ピッチ」について記述されていますので、今回はこれについておさらいをしたいと思います。 「ねじ用語(JIS B 0101)」によると、リードとは「ねじのつる巻き線に沿って軸の周りを一周 […]
今回は、「引きちぎってねじ締め完了!!」という、ねじをご紹介します。とはいってもねじ部を引きちぎる訳ではありません。 1.構造用トルシア形高力ボルト(図3) 鉄骨の組込みに使用されているのをよく見かけます。専用の電動レ […]
板金にねじを取り付ける方法をまとめてみました。 簡単な方法ではタッピンねじ(図5)があります。下穴があいた板金にタッピンねじをねじ込むことで、ねじ山を形成しながら、ねじ止めすることができます。薄板に使用する場合はねじ […]
先頭の記事で、地球環境に配慮したクロムフリーの話題が出ましたので、ここでは環境対応の表面処理について、もう少し詳細に説明したいと思います。 従来のユニクロ等の化成処理には六価クロムが含まれています。この六価クロムはEUの […]