前記事でRMSという規格を初めて目にしましたので、ネットで調べてみると、JIS B 7141「顕微鏡-対物ねじ」という規格であることが分かりました。この規格は顕微鏡の対物レンズ、レボルバ(顕微鏡の対物レンズを複数取り付けて切替える部分)などのねじ部に使われているそうです。JISでは、対物ねじの種類として表7のように、ウィットねじとメートルねじがあり、今回のRMS形はウィットねじで、ねじ山の角度は55度でした。
対物レンズ用のねじは、レンズを交換する頻度が高く、ねじが痛むことがあるため、ヤマワ殿がねじさらえ用にRMS形20.32-36山のハンドタップを市販しているようです。
種類 | |||
ウィットねじ | RMS形 | W26形 | – |
メートルねじ | M25形 | M27形 | M32形 |
種類 | 呼び径 | ねじ山数 | ピッチ | おねじ | ||
外径 | 有効径 | 谷の径 | ||||
めねじ | ||||||
谷の径 | 有効径 | 内径 | ||||
RMS形 | 20.32 | 36 | 0.706 | 20.320 | 19.868 | 19.416 |
W26形 | 26 | 36 | 0.706 | 26.000 | 25.548 | 25.096 |
残念ながら、もう一方のφ15.15-40山の規格は分からずじまいでした。世の中にはいろいろなねじ規格があるものですね。