昨今、機器の小型化により、従来よりも小型のねじを使用する頻度が増えてきたのではないでしょうか。一般に市販されている小ねじ類では「0番小ねじ」と呼ばれている、精密機器用十字穴付き小ねじがこれに該当します。
0番小ねじは、図2のように通常の小ねじよりも頭部のサイズが小さい上に、M1.0(あるいはM1.4)からM2.6までの小径の呼び径に対応しています。図2では、通常のナベ小ねじと比較するために、共通のサイズが存在するM2で比較しました。
図2 ナベ小ねじの通常品と0番ナベ小ねじの比較(呼び径M2) |
0番ナベ小ねじは1種、2種、3種があり、それぞれ頭の外径と高さが異なります。0番1種が最も頭部外径が小さく、頭の高さも低くなります。0番2種と0番3種の頭部外径は通常のナベ小ねじとほぼ同じになります。
規格 | 市販されている呼び径 |
0番1種 | M1.0,M1.2,M1.4,M1.6,M1.7,M2.0,M2.3,M2.5,M2.6 |
0番2種 | M1.4,M1.6,M1.7,M2.0,M2.3,M2.5,M2.6 |
0番3種 | M1.4,M1.6,M1.7,M2.0,M2.3,M2.5,M2.6 |
通常品 | M2.0,M2.3,M2.5,M2.6,M3,M3.5,M4,M5,M6,M8,M10,M12 |