シックスロブとトルクスの雑学(第85号)
本誌記事でスリムヘッドスクリューのリセスに「シックスロブ」が採用されているというお話がありました。この「シックスロブ」、あまり聞きなれない名称ではないかと思いますのでこの機会にご説明致します。 「シックスロブ」は知らなく […]
本誌記事でスリムヘッドスクリューのリセスに「シックスロブ」が採用されているというお話がありました。この「シックスロブ」、あまり聞きなれない名称ではないかと思いますのでこの機会にご説明致します。 「シックスロブ」は知らなく […]
真空装置やクリーンルームなどでねじ締結を行う時使われる商品に「エアー抜き」付きのねじがあります。主に六角ボルト、キャップスクリュー、ホーローセットなどで市販されていますが、これらはねじ穴の底部分の空気を逃がすことはで […]
前回は六角ボルトの組込みねじをご紹介しました。今回はスパック(写真1)を組み込んだ組込みねじをご紹介します。 スパック(SPAK)は波形ばね座金のことで、波形の形状によってばね反力を大きくし、締結部の圧力が均等に分散され […]
従来、組込みねじで高強度が必要なときはキャップスクリューの組込みねじを選択していました。しかしながら今回、10.9六角ボルトにばね座金をセットした「P-2」とばね座金+平座金をセットした「I-3」が発売されました。硬 […]
組込みねじは小ねじ、ボルト等に様々な種類の座金があらかじめ組み込まれているので、使用時に座金を組み込む手間が省けたり、組込み忘れが無いなど便利な商品です。 組込みねじの呼び方は、組み込まれている座金の種類によりメーカー指 […]
ステンレスのボルトとナットを締結する際に、摩擦熱により雌ねじと雄ねじの間で溶解、付着し焼き付き(かじり)が発生することがあります。一度焼き付きが発生すると、強引に引きはがす等、ボルト、ナットを破壊する必要があり、大変工数 […]
先の記事でご紹介しているように、ステンレスのねじが鉄に比べて焼き付きやすいのは、表2のように鉄よりもステンレスの熱伝導率が小さく、熱膨張率が大きいことが要因といわれています。 熱伝導率が小さいと、ねじの締結時におねじとめ […]
アジャスタボルト(調整ボルト)は産業機器の脚に取り付けて、高さ調整によく使用される商品です。 従来品は水平接地面であることが前提でしたが、今回紹介する製品「サンアジャストボルト」は自由に角度設定ができ(最大傾斜15°ま […]
代表的なネジのひとつに「六角穴付きボルト」があります。別称、キャップスクリューとか キャップボルトとも呼ばれています。英語では「Hexagon socket head cap screws」と表記されます。 図1 六角穴 […]
昨年12月の紙面でご紹介したネジザウルスでも取り外しに苦慮するのが頭部に掴む所が少ない皿ネジです。 今回ご紹介するエンジニアの「ネジバズーカ」は叩かず、十字穴に食い込ませることでなめたネジでも外せる工夫がされてい […]
前記事でお話した、C形止め輪は弊社の在庫でサイズ、在庫数が最も多い商品ですが、これ以外にも下記のような各種止め輪があります。 写真9、10はそれぞれ丸R形止め輪、丸S形止め輪です。C形止め輪に比べ取付穴部が小さいため取付 […]
Q.なべ小ねじの小頭ってないの? A.M4にあります! 頭部径:7→6 頭部高さ:2.6→2.3 材質:鉄(三価ホワイト)とステン ねじの呼び 十字穴番号 頭部径 頭部高さ 基準寸法 許容差 基準寸法 許容 […]
ネジには、右ネジと左ネジがあります。世の中には右利きの人が多いように、流通しているネジは圧倒的に右ネジが多いのですが、そんな中、野球でサウスポーが珍重されるように、左ネジはネジの仲間の中でも異彩を放ち、また重要な役割を担 […]
薄板用組込ねじは一般的な組込ねじよりも不完全ねじ部を小さく作っている商品です。 しかしながら従来の薄板用組込ねじで端子を押さえる場合、押えきれずに緩んでしまうことがあり、ワッシャーを足す等の余分な作業が必要でした。 今回 […]
ネジの仲間のひとつに「寸切りボルト(写真2)」があります。英語では「Threaded Rod」と表記され、文字通り「ネジの棒」のことです。 写真2 寸切りボルト 当社では、各種の寸切りボルトを取り扱っております。今回は、 […]
組込ねじ(前述)の呼び方でP=2、P=3、P=4(例 ナベ小ネジP=3等)というのがあります。この呼び方はJIS規格等で決められたものではなく、メーカー独自の呼称です。主な呼び方とワッシャーの組合せを下表に示します。 平 […]
ステンレス製ねじに新しい材質が登場。 名称:二相ステンレス鋼冷間鍛造製FA80六角ボルト (光精工製)材質:SUS329J4L C Si Mn Cr Ni Mo N Cu SUS329J4L 0.01 0 […]
今回は先のパズルで出題された十字穴について調べてみました。 JISによると十字穴の形状は、JIS B 1012で次の3種類を規定しています。 (1)H形(ISO規格のフィリップス形) (2)Z形(ISO規格のポジドライブ […]
弊社ではご来店頂いてのねじや加工のご相談を承っております。そんな中で「強度区分10.9のフランジボルト」のお問合わせがあります。 従来、弊社取扱いのフランジボルトは強度区分4.8相当のものがほとんどでしたが、今回、SCM […]
六角ボルトを締める工具にはスパナ、めがねレンチ、ソケット等があります。工具のサイズを選択する際は、六角ボルト頭部の六角形の向かい合う対辺のサイズに合わせて、該当する数字が表示された工具を選びます。このサイズのことをスパナ […]
E-サート・スプリュー・リコイルなど呼び方は様々ありますが、コイル状の線材を挿入してめねじ補強をしてくれる補強用埋め込みナットは締結において強い味方になってくれます。 従来の商品には「タング」と呼ばれる工具を引掛けて回 […]
ねじ締結においてゆるみによる脱落や落下は一歩間違えば重大な事故に繋がりかねない問題です。そのため様々なゆるみ止めの商品が開発されています。 今回はばねの力を利用してゆるみを防ぐ商品をご紹介いたします。 ばねの力といえばば […]
従来はめねじを加工するのに一般的にタップが使用されておりました。しかし最近では、マシニングセンタのヘリカル切削によるねじ切りが注目を浴びています。マシニングセンターとは刃物を回転させて、その刃物をXYZ軸(左右、前後、上 […]
おねじを製作する場合、ねじ切りダイスやねじ切りバイトによる切削とねじ転造ダイスによる塑性変形の主に2種類の製造方法があることを前回お話しました。 一方、めねじを製作する場合はタップやねじ切りバイトによる切削が一般的と考え […]
工具を選ばないタップ「ネジきれるねん」。 従来のタップの軸形状は「スクエア形状」「6角軸形状」の2種類の軸形状に分かれていました。 そのため、ねじ穴加工の際「この工具では手持ちのタップが取付けられない」とか「工具によって […]
前回はねじを切るためのタップ、ダイスのお話をいたしました。JIS B 0176では「ねじ加工工具」をタップ、ねじ切りダイス、チェーザ、ねじ転造ダイスに区分しています。タップ以外は基本的におねじを切る工具です。 一般にダイ […]
今回は新発売の2種類の高強度ボルトをご紹介します。 ①高強度ボルト用鋼で強度区分14.9を実現 従来のキャップスクリューはSCM435材で12.9(M20以下)が一般的でした。今回、材料として使用されているKNDS4は […]
今回はJIS B 0101のねじ用語より、(2)ねじ部品(a)一般のうち「ねじ部」について考察したいと思います。 ねじ部品には必ずねじ部があります。「ねじ部」とは「ねじ部品のおねじ又はめねじの部分」です。さらに「完全ねじ […]
今月ご紹介するのは、押出成形セメント板(※1)専用ファスナー「アメラスクリュー」です。 特徴としてはドリル刃をなくし厚みのある取付物にも最大限対応できるようになっています。シンワッシャー形状の頭部裏側にはセレーション加工 […]
今回もJIS B 0101のねじ用語からのお話です。 一般市販品のねじはほとんどが「右ねじ」です。物理学の法則で「右ねじの法則(※3)」というのがありますが、右ねじの意味が分からないと「右ねじの法則」も理解できませんね。 […]