切削用タップと転造用タップ(第73号)
おねじを製作する場合、ねじ切りダイスやねじ切りバイトによる切削とねじ転造ダイスによる塑性変形の主に2種類の製造方法があることを前回お話しました。 一方、めねじを製作する場合はタップやねじ切りバイトによる切削が一般的と考え […]
おねじを製作する場合、ねじ切りダイスやねじ切りバイトによる切削とねじ転造ダイスによる塑性変形の主に2種類の製造方法があることを前回お話しました。 一方、めねじを製作する場合はタップやねじ切りバイトによる切削が一般的と考え […]
前回はねじを切るためのタップ、ダイスのお話をいたしました。JIS B 0176では「ねじ加工工具」をタップ、ねじ切りダイス、チェーザ、ねじ転造ダイスに区分しています。タップ以外は基本的におねじを切る工具です。 一般にダイ […]
今回はJIS B 0101のねじ用語より、(2)ねじ部品(a)一般のうち「ねじ部」について考察したいと思います。 ねじ部品には必ずねじ部があります。「ねじ部」とは「ねじ部品のおねじ又はめねじの部分」です。さらに「完全ねじ […]
今回もJIS B 0101のねじ用語からのお話です。 一般市販品のねじはほとんどが「右ねじ」です。物理学の法則で「右ねじの法則(※3)」というのがありますが、右ねじの意味が分からないと「右ねじの法則」も理解できませんね。 […]
これまでにお話してきたメートルねじですが、メートルねじの定義は?ふと疑問に思いJISを調べてみました。JIS B 0101によると「直径及びピッチをミリメートルで表したねじ山の角度60°の三角ねじ。フランス、ドイツなどで […]
今回はユニファイねじの許容限界寸法についてお話します。 メートルねじの許容限界寸法は図3のように、アルファベットで表される公差位置と数字で表される公差グレードの組み合わせで指定します。例えば6gとか6H等です。(詳細は6 […]
今回はユニファイねじについてもう少し詳細に見ていきたいと思います。 ユニファイねじはアメリカで規格化されたねじで、JISではその一部であるユニファイ並目ねじとユニファイ細目ねじが表1のように規定されています。 図5 ユニ […]
前回の記事でウィットねじやユニファイねじに触れましたので、今回はインチねじ、特にユニファイねじの歴史と規格についてお話したいと思います。 歴史上最初のねじ規格は、イギリスのJoseph Whitworthが1841年にね […]
手元に1972年版JISハンドブックがありますので、たまに眺めています。さてこの時代にウィットねじはJISでどのような扱いをされていたのか気になり、ハンドブックで調べてみました。すると、末尾の付録に「ウイットネジ」の記述 […]
前回までの紙面でお話したように、現在では、メートルねじの許容限界寸法は6H、6g等の公差域クラスで指定しますが、1982年のJIS改正前は、許容限界寸法を1,2、3級という等級(以下、「在来の等級」)で指定していました。 […]
前回は、図2に示す公差位置と公差グレードを組み合わせた公差域クラスを使用して、ねじの許容限界寸法を指定することをお話しました。 図2 公差域クラス6G、6gのイメージ図 JIS B 0209-1では、推奨する公差域クラス […]
前回、メートルねじの基準山形、基準寸法がJIS B 0205(図1、表1)で規定されていることや、表1の基準寸法通りのおねじとめねじを製作したとしてもその両者をはめることができないとお話しました。今回はその続きです。 図 […]
やまりん新聞は平成21年7月1日創刊で、今月号で6年目に突入することになりました。ねじの雑学は、復習を兼ねてもう一度、ねじの基本からスタートしていきたいと思います。 ということで今回、ねじといえば「メートルねじ」が基本で […]
金属拡張アンカーでよく知られているものは、サンコーテクノ製ではオールアンカー、グリップアンカー、ボルトアンカー等があります。これらは打込み方式で、アンカーの一部をハンマーで打込んで固定するものです。今回ご紹介するものは、 […]
今回はあと施工アンカーの中で、はさみ固定式のアンカーをご紹介いたします。はさみ固定式アンカーは、主に中空壁やALCパネルに穴を貫通させて締付け施工するものです。以下にサンコーテクノ製をご紹介致します。 ITハンガー: ・ […]
前回はあと施工アンカーの中で金属拡張アンカーについてご紹介をいたしました。今回は、サンコーテクノ製あと施工アンカーで「その他のアンカー類」として分類されているものをご紹介いたします(表2)。 表2 サンコーテクノ製アンカ […]
以前にもご紹介しました、あと施工アンカーには、金属拡張アンカー、接着系アンカー、その他アンカー類があります。今回は金属拡張アンカーについての雑学です。金属拡張アンカーは表3の施工図のようにアンカーの一部分を打込むことで拡 […]
鉄製のボルト、ナットが長年風雨にさらされていると、メッキが施されていても赤錆が進行していきます。これを防ぐためには、水分をシャットアウトする必要があり、その解決策として、ねじ用キャップの利用が考えられます。 最近、戸外を […]
ステンレスの建材用ねじの中には硬度を上げるため熱処理されているものがあり、材質はSUS410等が使用されます。SUS410は錆が発生しやすく、建材用ねじとして使用するためには防錆処理が重要です。従来は後述のパシベート処理 […]
コンクリートにねじ止めするときに、プラグを使用する場合には下穴径が結構大きくなってしまいます。こんなときには、コンクリート用のねじを使用すると下穴が小径で済みます(※1)。 コンクリート用のねじは各社から市販されています […]
今回はセルフドリリングスクリュー、ドリリングタッピンねじの変り種を紹介します。リセス(締付用の穴)、頭部形状、軸部形状に分けて紹介します。 ○リセス ・四角穴 図2のように、文字通り四角い穴があいています。ここに四角ビッ […]
前回までに、ドリリングタッピンねじやセルフドリリングスクリューの紹介をしましたが、建材用ねじのカタログを見ていると、建築業界で使用される専門用語が出てきて、機械屋では良く分からないものがあります。今回は、日頃から疑問に思 […]
前回説明した、鋼材に下穴をあけずにねじ込んでいくことができるねじ、セルフドリリングスクリューですが、各社様々な製品を出されています。表1にピアス販売、ヤマヒロ、ミヤガワ、日本パワーファスニング、北村精工、各社製セルフドリ […]
タッピンねじについてJISを調べているうちに気になったのですが、JIS B 1124「タッピンねじのねじ山をもつドリルねじ」とJIS B 1125「ドリリングタッピンねじ」とは何なのでしょうか? 調査した結果、JIS B […]
タッピンねじで締結する場合、重要な要素が下穴径と締付トルクです。 現行JISではタッピンねじ下穴径は具体的に規定されていませんが、過去のJISでは下穴表が示されておりました(規格ではありませんが)。 写真3 ナベタッピン […]
今回はタッピンねじの材質について説明したいと思います。市販されているタッピンねじの材質は鋼製(鉄製)とステンレス鋼製があります。 写真1 十字なべ タッピンA 弊社ではタッピンねじは、材質が「ステンレス」と指示された […]
タッピンねじと木ねじは形状がよく似ていて、何が違うの?と疑問をもたれている方も多いのではないでしょうか。 十字穴付きタッピンねじはJIS B 1122で規定されていますが、実際に弊社で取り扱っているものはJIS B 11 […]
この紙面でもたびたびご紹介しておりますように、ねじ関係の商品で旧JISやJIS以外の規格のものが流通していることはよくあります。今回もその一例を紹介します。 テーパピンの端部におねじを切った「おねじ付きテーパピン」という […]
今回は新旧JISの両方の商品がいまだに流通しているものとして、平行ピンをご紹介いたします。 写真1 平行ピン新JIS、左:A種、右:B種 平行ピンはJIS B 1354で規定されており、1988年のJIS改正により規格が […]
前回、メートルねじとインチねじにはよく似たサイズがあり、両者を判別するのに紛らわしい場合があることを説明しました。これ以外にも紛らわしいケースがあります。 もう何年も前のことですが、ねじ部直径から推測するとメートル並目ね […]